こんにちは。
唐突ですが、ギターアンプ、みなさんは何がお好きですか。
僕は基本的にはジャズコーラス、JC-120を使ってます。
・ほぼ全てのスタジオ、ライブハウスに常設されている
・JC-120のクリーントーンが好き
・エフェクターを合わせやすい
などが理由です。
ジャズコのクリーントーンが好き→なので歪みは足元で作る→エフェクター合わせやすくてステキ!
という、幸せなスパイラルです。
一方、僕が愛用してやまないエフェクター、Zoom MS-50G(マルチストンプ)。
これには各種アンプシミュが搭載されていますが、残念なことにJC-120のモデリングは入っておりません。
MS-50Gの上位機種で、Bluetoothでエフェクトユニットを追加できるMS-100BTでも、追加可能エフェクトにはジャズコがありません。
そりゃそうですよね。ZoomとRoland、競合他社ですし……
自宅で設定を詰めてスタジオで。という流れを考えると、ある程度までは自宅で完結させておきたいところです。
リハスタでは自分だけの作業に時間を使いたくないので。
そこで、「MS-50Gで疑似ジャズコを作れないものか」と思った次第です。
MS-50Gにはデフォルトで「Whip Clean」というパッチがあります。
取説によりますと、Michael Wiltonさんが「このパッチは私が使っている Roland JC 120をイメージして作成した。」とのことです。
Michael Wiltonさんは、アメリカのクイーンズライクいうバンドのギタリストさんとのことで。
今回は、この「Whip Clean」を元に、MS-50Gで疑似JC-120を作ってみたいと思います。
まずはWhip Cleanの解析から順に進めていくとします。
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1. エフェクトユニット構成
Whip Cleanのエフェクトユニット構成は以下のとおり。
ZNR(ノイズリダクション)
↓
COMP(MXR Dynacomp風のコンプ)
↓
Detune(変調感の少ないコーラス)
↓
FD COMBO(Fender Twin Reverbのモデリング)
↓
Delay
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2. 各ユニット設定
各ユニットの設定値は以下のとおり。
2-1. ZNR
(Page 1)
THRSH 8
DETCT GtrIn
LEVEL 100
2-2. COMP
(Page 1)
Sense 4
Tone 6
LEVEL 100
(Page 2)
ATTCK Fast
2-3. Detune
(Page 1)
Cent 8
PreD 0
Mix 50
(Page 2)
Tone 8
Level 100
2-4. FD COMBO
(Page 1)
Gain 20
Tube 96
Level 70
(Page 2)
Trebl 70
Middl 35
Bass 40
(Page 3)
Prese 60
CAB FD COMBO 2x12
OUT LINE
2-5. Delay
(Page 1)
Time 600
F.B 30
Mix 20
(Page 2)
HiDMP 10
P-P MONO
Level 100
(Page 3)
Tail OFF
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ざっくり言語化すると
・コンプはやや浅めに。
・アンプシミュの前にデチューン(変調感の少ないコーラス)を置いて、ジャズコ特有の「ふわっ」とした感じを作っている。
・アンプシミュはツインリバーブ。トレブル上げて、ミドルとベースは下げて。
・ノイズリダクションはおまじない。ディレイはお好みで。
というところでしょうか。
弾いてみたところ、やはり僕がイメージするジャズコとは少し違う感じがありました。
当然当然。十人十色ですので。
僕の好みと違う点は
・コンプのかかりがきつい
コンプがちょっと耳障り。
これは弾き方に起因しているかもしれません。僕はとにかくピッキングが強いので、コンプ感も目立つのかもしれません。
・デチューンが少しわざとらしい
これはJC-120内蔵コーラスをONにした効果を狙ったものなのかなとも思いましたが、でもそれならMS-50Gに内蔵されてる「VintageCE」を使った方が、とも思いますので、やはりジャズコクリーンのふわっと感を狙ったのかと。であればやはり、少しわざとらしいように感じました。
次回は、このWhip Cleanをちょっと調整していきます。
…ご清聴ありがとうございました。