メドレーをみっちり聴きこんで、継承祭へ向けた初回スタジオ。
緊張感はそれなりにあるが、音を鳴らしてみる。
初回の音出し、なのにまあまあいい感じ。
みんなたぶん「今回のライブは普通じゃないな」って恐怖があるのか、仕込みが丁寧な感じ。
その中でまっちさん、カンペなしだったのすごかった。
前述のとおり、全編を大きく3パートに分割して、パートごとに確認。
ずっとデモ音源と向き合う数か月だったので、バンドで音を出せたこと、そしてそれがまあまあまとまっていたこと。
それで、個人的にはだいぶ肩の荷がおりた。
メンバーみんなにも、不安はあったけど「これはやれるな」という手ごたえがあったようで、バンドの空気が非常に良くなった気がした。
メドレー演るたびにゲラゲラ笑ってた。
「ほんまにこれやるんかい!」って自分たちで言ってた。
一度ライブを経ていることもあり、今回のライブのイメージがみんな見えていたのかなと思う。
ともあれ、「この無茶、もしやれそうになかったら別の案を立てようか」という杞憂が消え去った。
そして、
「めちゃ長メドレーでいく」と確定したこの瞬間から、雨夢メンバー全員「継承祭のネタバレ厳禁」という十字架を背負うこととなる。
2回目リハでは、アレンジの熟成を進めていく。
バンドで鳴らした時、アンサンブルの流れ、お客さんからの見え方、などなどを考えてアレンジをいじっていく。
DAWで作ったデモから、ちょっとずつ形が変わっていって、バンドのものになる流れ。
そしてアレンジが進化し、完成度が上がり、手ごたえを感じ、形になればなるほど、重くのしかかる「ネタバレ厳禁」の十字架。
リハしている僕たちは確信している。「これは絶対面白い」と。
しかし、こんなに面白いことするのに、事前にバレたら興ざめもいいところ。
言えない、絶対に言えない。
スタジオから出た後は、リハの振り返りトークしたいのに、会話がない。一切ない。246なんて、どこで誰が聞いてるかわからない。
ああ……ジレンマ。
3回目リハは、ライブまで40日あたりのころ。日程的に、実質最終のリハ。
これまでは各パートに区切って演奏確認していたが、この日、メドレー全編を初めて「通し」で演奏してみる。
ものすごい緊張感、疲労感。
しかし「やれるな」という実感。
手ごたえをつかみ、ちょっとアレンジを詰める時間を経て時間が過ぎ、全体的にまあまあ疲れたころ、「ライブ本番のゲネプロしてみましょう」とじゅにあさんが言う。
初回のメドレー全編通しでへろへろになっているのに、勘弁してくれよと思いつつもゲネしてみたらば、案外いけた。
一度完走できた安心感があったからか、それほど疲れもせず。緊張ってのは、肉体のパフォーマンスに大きく影響するんだなって実感。
ライブまであと1か月を切った。我々の今回のライブが成功したかどうか、それを判断するのは「お客さんにメドレーが受け入れられるか?」というその一点。
5曲あれば、1曲スベっても仕切り直して挽回できる。しかしこのメドレーは、お客さんからそっぽを向かれたらそれまで。
自分たちながら、とても不器用なライブをしているなと、改めて思う
。これがまあ、ゾクゾクしてたまらんのだわ。
いくら「やれるな」と実感しても、やることがどう受け止められるか。
やってもやっても心配事は消えないが、バンドのメンバーという共犯者がいる。
気持ちがみんなもう、完全に練り上がっている。
大丈夫。
気持ちがみんなもう、完全に練り上がっている。
大丈夫。
こうして本番に臨みました。
ありがたいことに好評でした。
今回はここまで。













