* 購入に至るまではこちら
* どこが悪いのか確認していたのはこちら
* 部品交換編はこちら
ジャンクのレスポール再生記事シリーズです。
以前までの記事で、ジャックを交換し、音が出るところまで再生しました。
しかし。やはり経年劣化的なものは避けられず。
音が出ることは出るのですが、数十秒も弾いているとチューニングがズレてしまいます。
弦交換の際は、ペグを巻いても巻いても、弦が動いてくれません。弦交換するだけの作業なのに、肩で息をするほどです。
ということで「気持ちよく弾く」ために、ペグを交換することにしました。
愛機、PLAYTECH TL-250にてペグ交換は経験あります。
なので今回はたやすく行けるはず。
記憶を頼りに、なんとなく工程を書きだすと……
1. 現ペグをはずす
2. 新ペグのブッシュの径に合うようにリーマーでヘッドの穴を広げる(必要ない場合あり)
3. 新ペグをネジ止めする
のはず。
プレテレのペグを交換した際には、下穴が浅いまま作業してしまい、ネジをぶった切ったことも今ではいい思い出です。
人はこうして経験を積んでいくのです。
さっそくペグを選びます。
ロトマチック?クルーソン?知らん!!
ということで僕が購入したのはこれ。
ペグは「KIKUTANI GM-WC1」、ついでに買ったノブは「SCUD KB-110」です。
もっともらしく品番を書きましたが、サウンドハウスで一番安いのを買っただけです。
では、作業に入ります。
1. 現ペグをはずす
回しても回しても回らなくて、チューニングが10秒もたない、今のペグ。
裏返してみました。ネジ2本で止めてあります。
裏返したところ、ブッシュがポロっと取れました。その流れで全てのブッシュを外します。
今回は素手で外せましたが、カタくはまっているブッシュは、裏側からマイナスドライバーを当ててトントンと叩いてやると外れます。
ペグを止めてあるネジをはずし、ペグをヘッドから外してみます。
同様の手順で、全てのペグを外し終わりました。
2. 新ペグのブッシュの径に合うようにリーマーでヘッドの穴を広げる(必要ない場合あり)
これがリーマーです。手動のドリルみたいなものです。
穴にねじ込んで力の限りぐりぐりして、穴の径を広げます。
今回は、新しくつけるペグの径よりも元の穴が小さかったため、リーマーで広げてやります。
力仕事です。
ひとつの穴を広げ終わったら、「ここまで掘ればOK」という目安のために、リーマーに目印をつけます。
今回は手近なところにあったマスキングテープを目印として貼りました。
これをしておくと、「穴を広げて→サイズを確認して→また広げて……」という手間がかなり省けます。
後でネジ止めするので、ペグとヘッドがみっちりと密着するまで穴を広げなくてもいいかと思います。
僕の場合は名刺1枚ほどの隙間が残ってる程度で穴あけを完了しました。密着を求めるとキリがないので。
3. 新ペグをネジ止めする
リーマーで穴を十分に広げたら、いよいよ新ペグを取りつけます。
【こんな感じ】
ブッシュ
↓
ワッシャ
↓
┏━━━━━━
┃ ヘッド
┗━━━━━━
↑
ペグ本体
まず、上図のとおりに素手で各パーツをはめ込みます。
ブッシュがペグにネジ止めしていくものだったので、ある程度まで素手とレンチで固定します。
ペグがグラグラしないぐらいまで固定したらギターを裏返し、ペグ本体のネジ穴箇所に下穴を開けます。
事前にネジのサイズを確認しておき、電動ドリルでそれなりの深さまで下穴を開けます。
これをしておかないと、ネジ止めの際にネジが切れてしまうこともありますので。
ネジを止めたら、またギターを裏返してブッシュをさらに締めこんで完全に固定します。
再度ギターを裏返し、ネジを増し締めして、こちらも完全に固定します。
これでペグの取り付け完了です。
この作業を、ペグの数だけ繰り返せば、完成です。
片側だけ取り付けたところです。
6個すべて取り付けました。これにて完成です!
買ってから気づいたんですが、ペグにトルク調整用のネジがついてますね。
僕はこのタイプが大好きです。普段はけっこう締めこんで、カッチカチにしています。安心感があるような気がして。
ついでにボリュームとトーンのノブもつけました。
弦を張りなおして、これにて完成!!
見た感じは、あまり変化ありませんが。
深夜に交換作業していたため、あまり弾けずだったので、弦を張ってチューニングして、ひとばん放置しておきました。
朝に開放弦でじゃらーんと鳴らしたところ、チューニングのズレもなし。
弦交換もスムーズです。と言うか、これが普通なんですけどね。
今回は張っていた弦を再利用したのですが、弦をはずすよりも張る方が短時間ってどないやねんと、内心一人つっこんでおりました。
ペグ交換の効果、ありです。
ともあれこれで、生音レベルでは使用に耐えるところまで再生できました。
見る人が見れば、なんて雑な作業なんだと思うかもしれませんが。
あとはPUセレクターの不調だけが気になりますが、まあそれはゆっくりと。
ここまでの費用は
本体 3500円
ジャック 350円
ペグ 2000円
ノブ 800円
で、だいたい7000円というところ。
振り返れば本体と同じぐらいの部品代がかかっていますが、それでも格安かと思います。
初めてジャンクギターに手を出してみましたが、自分で再生していくという行為が、楽器を弾くのとは別の楽しさがあるなあと思いました。
ちょっとクセになってしまいそうなので、楽器の数が増えてしまわないよう自重しないと……。
あ、でもジャズベのジャンクとか出てたら買うかもしれないなあ……。
ご清聴ありがとうございました……。
* どこが悪いのか確認していたのはこちら
* 部品交換編はこちら
ジャンクのレスポール再生記事シリーズです。
以前までの記事で、ジャックを交換し、音が出るところまで再生しました。
しかし。やはり経年劣化的なものは避けられず。
音が出ることは出るのですが、数十秒も弾いているとチューニングがズレてしまいます。
弦交換の際は、ペグを巻いても巻いても、弦が動いてくれません。弦交換するだけの作業なのに、肩で息をするほどです。
ということで「気持ちよく弾く」ために、ペグを交換することにしました。
愛機、PLAYTECH TL-250にてペグ交換は経験あります。
なので今回はたやすく行けるはず。
記憶を頼りに、なんとなく工程を書きだすと……
1. 現ペグをはずす
2. 新ペグのブッシュの径に合うようにリーマーでヘッドの穴を広げる(必要ない場合あり)
3. 新ペグをネジ止めする
のはず。
プレテレのペグを交換した際には、下穴が浅いまま作業してしまい、ネジをぶった切ったことも今ではいい思い出です。
人はこうして経験を積んでいくのです。
さっそくペグを選びます。
ロトマチック?クルーソン?知らん!!
ということで僕が購入したのはこれ。
ペグは「KIKUTANI GM-WC1」、ついでに買ったノブは「SCUD KB-110」です。
もっともらしく品番を書きましたが、サウンドハウスで一番安いのを買っただけです。
では、作業に入ります。
1. 現ペグをはずす
回しても回しても回らなくて、チューニングが10秒もたない、今のペグ。
裏返してみました。ネジ2本で止めてあります。
裏返したところ、ブッシュがポロっと取れました。その流れで全てのブッシュを外します。
今回は素手で外せましたが、カタくはまっているブッシュは、裏側からマイナスドライバーを当ててトントンと叩いてやると外れます。
ペグを止めてあるネジをはずし、ペグをヘッドから外してみます。
同様の手順で、全てのペグを外し終わりました。
2. 新ペグのブッシュの径に合うようにリーマーでヘッドの穴を広げる(必要ない場合あり)
これがリーマーです。手動のドリルみたいなものです。
穴にねじ込んで力の限りぐりぐりして、穴の径を広げます。
今回は、新しくつけるペグの径よりも元の穴が小さかったため、リーマーで広げてやります。
力仕事です。
ひとつの穴を広げ終わったら、「ここまで掘ればOK」という目安のために、リーマーに目印をつけます。
今回は手近なところにあったマスキングテープを目印として貼りました。
これをしておくと、「穴を広げて→サイズを確認して→また広げて……」という手間がかなり省けます。
後でネジ止めするので、ペグとヘッドがみっちりと密着するまで穴を広げなくてもいいかと思います。
僕の場合は名刺1枚ほどの隙間が残ってる程度で穴あけを完了しました。密着を求めるとキリがないので。
3. 新ペグをネジ止めする
リーマーで穴を十分に広げたら、いよいよ新ペグを取りつけます。
【こんな感じ】
ブッシュ
↓
ワッシャ
↓
┏━━━━━━
┃ ヘッド
┗━━━━━━
↑
ペグ本体
まず、上図のとおりに素手で各パーツをはめ込みます。
ブッシュがペグにネジ止めしていくものだったので、ある程度まで素手とレンチで固定します。
ペグがグラグラしないぐらいまで固定したらギターを裏返し、ペグ本体のネジ穴箇所に下穴を開けます。
事前にネジのサイズを確認しておき、電動ドリルでそれなりの深さまで下穴を開けます。
これをしておかないと、ネジ止めの際にネジが切れてしまうこともありますので。
ネジを止めたら、またギターを裏返してブッシュをさらに締めこんで完全に固定します。
再度ギターを裏返し、ネジを増し締めして、こちらも完全に固定します。
これでペグの取り付け完了です。
この作業を、ペグの数だけ繰り返せば、完成です。
片側だけ取り付けたところです。
6個すべて取り付けました。これにて完成です!
買ってから気づいたんですが、ペグにトルク調整用のネジがついてますね。
僕はこのタイプが大好きです。普段はけっこう締めこんで、カッチカチにしています。安心感があるような気がして。
ついでにボリュームとトーンのノブもつけました。
弦を張りなおして、これにて完成!!
見た感じは、あまり変化ありませんが。
深夜に交換作業していたため、あまり弾けずだったので、弦を張ってチューニングして、ひとばん放置しておきました。
朝に開放弦でじゃらーんと鳴らしたところ、チューニングのズレもなし。
弦交換もスムーズです。と言うか、これが普通なんですけどね。
今回は張っていた弦を再利用したのですが、弦をはずすよりも張る方が短時間ってどないやねんと、内心一人つっこんでおりました。
ペグ交換の効果、ありです。
ともあれこれで、生音レベルでは使用に耐えるところまで再生できました。
見る人が見れば、なんて雑な作業なんだと思うかもしれませんが。
あとはPUセレクターの不調だけが気になりますが、まあそれはゆっくりと。
ここまでの費用は
本体 3500円
ジャック 350円
ペグ 2000円
ノブ 800円
で、だいたい7000円というところ。
振り返れば本体と同じぐらいの部品代がかかっていますが、それでも格安かと思います。
初めてジャンクギターに手を出してみましたが、自分で再生していくという行為が、楽器を弾くのとは別の楽しさがあるなあと思いました。
ちょっとクセになってしまいそうなので、楽器の数が増えてしまわないよう自重しないと……。
あ、でもジャズベのジャンクとか出てたら買うかもしれないなあ……。
ご清聴ありがとうございました……。